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塩原学園創立100周年記念誌ダウンロード

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Historic archive

Concept

学校法人塩原学園は2025年に創立100周年を迎えます

本校は、大正14年に塩原市三郎・キク先生御夫婦により塩原裁縫女学校として創設されました。

その後昭和32年本庄女子高等学校となり、67年間の女子教育の期間を得て、時代のニーズに伴い男女共学の本庄第一高等学校へ移行いたしました。

本校に学ぶ生徒が持てる能力を発揮し、将来の夢を実現できるよう指導するため、教職員は先輩諸氏から引き継いだ伝統を礎に、社会の変化とともに変わるニーズに答えられるよう、日々研鑽に努めてまいります。

また、本学園は「響生」という教育理念を基盤に、お互い響き合い前進し、活力ある学園を築きます。

100th Anniversary Events

本庄第一100周年記念式典当日

2025.6.4 学校法人塩原学園は創立100周年を迎えました。

午前の部

式次第

オープニング

午前と午後の2部制で実施され、午前のオープニングではプロジェクションマッピングを使った映像からスタートし、塩原学園の歴史にも触れて迫力があり大いに盛り上がりました。

理事長挨拶

同窓会会長挨拶

同窓会会長 池田浩美様

来賓祝辞

御来賓の方々より温かいお言葉を頂きました。

文部科学大臣 衆議院議員 野中 厚様

生徒代表の言葉

高校生徒会長 前田春月

式典演技 道~100年の軌跡が未来を紡ぐ

本庄第一高校ダンス部による演技

司会者紹介

本校卒業生である安田由加様に務めて頂きました。

午後の部

午後は作曲家 青島広志氏による100周年記念コンサートが行われました。
ソプラノ歌手 横山奈美氏とテノール歌手 小野勉氏の歌声には魅了され会場内も一体となり楽しむことができました。

式典の最後には100周年の記念に花を添えるためにギネス世界記録™に挑戦しました。
挑戦した記録は「折り紙で作ったリボン/蝶ネクタイの最多展示数」です。
式典1週間前から生徒会を中心に生徒・教職員が一致団結して準備を進めてきました。

結果は、現状の記録3,000個を大きく上回る16,560個で見事世界記録に認定されました。

ご来場いただきましたご来賓の方々誠にありがとうございました。
塩原市三郎先生、キク先生を始めとする諸先輩方から繋がれてきたバトンを10年、20年、また100年と繋いでいけるように教職員一同精進してまいります。

note
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INTERVIE #01

卒業生ライター下田が聞く!
100周年記念の舞台裏

【音楽家・青島広志さん】
ユーモアと温かさで奏でる、未来へのメッセージ

創立100周年という節目に特別な華を添えてくださったのは、作曲家でピアニスト、指揮者の青島広志さん。テレビ番組「題名のない音楽会」や「世界一受けたい授業」などで、軽快でわかりやすい解説で多くの人々の心をつかんできました。

コンサート当日もまた、ユーモア溢れるトークと温かな人柄がにじむステージで、会場は笑顔と拍手で包まれました。今回は青島さんにコンサートの舞台裏や本校生徒へのメッセージを、率直な言葉で語っていただきました。

ーー100周年記念コンサートへのオファーがあった時、どんなお気持ちでしたか?

実は少し前に、ある短期大学の記念行事で演奏をさせていただく機会がありました。その時のステージをご覧くださっていたのが、今回声をかけてくださった樋口校長先生です。本番を見た上でお声がけいただけるのは、音楽家としてとても光栄で嬉しいことでした。

私は基本的に、どんなお仕事でも「まずやってみたい」と思うタイプなんで、特に音楽に関わることでしたら、できる限り応えたいという気持ちがあります。それから学校の歴史や雰囲気を調べながら準備を進めました。

――実際に学校を訪れてみた感想はいかがでしたか?

先生方をはじめ、皆さんとても上品で驚きました。放送ひとつとっても丁寧な言葉遣いで本当に感心しました。さらに感心したのは、お花ですね。入口に飾られていたたくさんの花が、帰るときには小さな花束になって一人ひとりに配られていたんです。

これは、私が普段開催している音楽会でも同じようなことをしているので、「ああ、気の遣い方が似ている」と思って、とても嬉しくなりました。

――12曲の選曲のポイントについてお聞かせください。

今回のテーマは「100周年」。ですので、100年前に起こった出来事や音楽に着目しました。特に、塩原学園旧校歌は、楽譜がまったくなくなってしまっていて、メロディだけが残っていたものを私が編曲しました。もう誰も知っている方がいない、昭和初期の曲です。演奏後に生徒の皆さんが「ありがとうございました」と口々に言ってくださったのも、とても嬉しくて印象に残っています。ここまで心が温かい学校は本当に貴重だと思います。

――将来を考える高校生に伝えたいことはありますか?

自分の「好き」を2つか3つ持っておいてほしいということです。夢は大切にしてほしいけれど、その夢が完璧な形で叶うとは限りませんよね。そんな時、別の「好きなこと」があれば、自分を支えになると思うんです。

私自身も、実は音楽以外に少女漫画が大好きだったんです。ピアノを習いに行くと、先生の家に少女漫画が置いてありました。自分でも漫画を描いてみたくなり、ペンを買って投稿もして、本に載りかけたこともあったんですよ。

でも当時は、男の子が少女漫画家になるのは難しい時代でした。いろんな事情があって断念したんです。それで音楽の道に進みましたが、好きだったことをもう1つ持っていたことが、今につながっていると思っています。

――社会に出たときにどんなことを意識するといいですか?

やりたくない仕事であっても、ちょっとしたことなら率先してやるべきだと、私は思っています。

私は41年間、東京藝術大学で先生をしていました。毎朝7時に出勤して、研究室の27人分のお茶を淹れていました。紅茶が好きな人、ミルクを入れないコーヒーしか飲めない人、糖尿病で甘いものを避けている人、と全部覚えてお出ししていたんです。誰にも頼まれたわけでもありません。でも、そういう小さなことでも、「青島がいてくれてよかった」と言ってもらえる。それが、何より嬉しかったですね。

人によっては「私はお茶くみのためにここにいるんじゃない」と思うかもしれませんが、私は「誰かがやることなら自分から動く」という気持ちを持っておくと、きっと社会に出たときに役立つと思います。

――その道のプロを目指す高校生へのアドバイスをお願いします。

あまりにも上ばかりを見ないことだと思います。目標は必要だけれど、高すぎると自分がそこに届かないことばかりに目がいって、かえってキツくなってしまうこともあります。

私が思うのは、自分より少し上の人を目指して、その人に少しずつ近づいていくことです。時には自分より少し下の人を見てみると、自分が前に進めていることに気づけたり、自信につながったりします。

すごく上の方を見るのは憧れとしてはいいですが、まずは自分より少し上の人を見て、自分をそこまで引き上げることが大切だと思います。

――コンサートで青島さんのエネルギーをすごく感じました。エネルギーの源はどこにあるのでしょうか?

人と会うことですね。今回の100周年コンサートでも、私が一方的にエネルギーを出していたというわけではなくて、会場の皆さんからもたくさんのエネルギーをいただいて交換ができるんです。

そういう意味では、実は私、作曲という作業がちょっと嫌なんです(笑)。部屋にこもって黙々と取り組まなければならないので。ですから、煮詰まってきたら、真夜中でも外に出たくなるときもありますね。

――青島さんが今後挑戦したいことはありますか?

古希を迎えいつまで演奏できるかわからないけれど、「できるうちにできるだけのことをやっておきたい」という気持ちが強くなっています。

理想を言えば、死ぬ前日まで仕事していたいと思ってるんです。実際、漫画家のやなせたかしさんが亡くなる前日まで描いていらしたという話を聞いて、ああ、自分もそうありたいなと。

それから、私はオペラを書くのがとても好きで、これまでにもいろんな作品を書いてきました。手塚治虫さんの「火の鳥」をテーマにしたオペラも3作書いています。本当は全巻分やりたいくらいなんですが……手塚先生、何巻も描いていらっしゃるからそれはちょっと無理かな(笑)。

それから、塩原学園の110周年にも、ぜひまた呼んでいただきたいです。元気でまた皆さんにお会いしたいと思っています。

――最後に、本庄第一高校の生徒へメッセージをお願いします。

皆さんはまず、本当に素晴らしい学校に通っていらっしゃると思います。実は私、校内を見学してみたいくらいなんです。皆さんが卒業されたあと、「あの学校は本当に良い学校だった。だからぜひ入学して」と後輩や周りに伝えられる人が増えることが、学校にとって何よりの恩返しになるのではないかと、私は思っています。

今回、100周年という大切な節目に呼んでいただけたことは、とても光栄でした。ただ、当日は一人ひとりの生徒さんとお話しはできなかったので、音楽室で気軽に質問に答えたりお話できたりする機会があると嬉しいです。

INTERVIE #02

卒業生ライター下田が聞く!
100周年記念の舞台裏

【プロジェクションマッピング・going46】
情熱と気遣いで制約を乗り越え、100年の歴史を光の芸術で演出

創立100周年の記念事業に、特別な光の演出で彩りを添えてくれたのは、映像制作チーム「going46」。単なる映像上映にとどまらず、生徒や先生も出演する"参加型"の演出として構成され、多くの人の想いやエネルギーが結集した作品になりました。限られた時間の中で、どのように完成までこぎつけたのか。そして、そこに込められた情熱とは?

制作を担ったgoing46の横山社長とクリエイターの石井さんに、舞台裏や今後の展望についてお話を伺いました。

――今回引き受けることになった経緯を教えてください。

横山社長:

お話をいただいたとき、「どうしてもプロジェクションマッピングをやりたいんです」と、教頭の小林先生から強い思いを打ち明けていただきました。「教員人生をかけてでも実現したい」とまでおっしゃっていて……正直、あの熱意に押される形で引き受けたようなものです(笑)。

――観客を巻き込む演出も工夫されたそうですね。

石井さん:

「ただ見せる」だけでなく、意味づけを大切にした演出を意識しました。その中でも力を入れたのが、参加型の仕掛けです。

まず一つは、生徒さんに映像の中に登場してもらったこと。二つめは、登場人物の声を先生方に担当してもらったことです。皆さん相当練習してくださったと思います。特に、創立者の市三郎さんを担当された先生は、元々申し分ない発音でしたが、何度もアドバイスを求めてくださって。本当に真剣に取り組んでくださったのが伝わってきました。

石井さん:

それから三つめは、書道部によるパフォーマンスを映し出す演出です。書道部の生徒さんも並々ならぬ想いで取り組んでくれて、結果として、本当に多くの人の力がひとつになって、相乗効果でいい作品ができたと思います。

――作品をつくる上でどんなことを意識されていますか?

横山社長:

一番大切にしているのは、気遣いです。もちろんコンテンツの質も重要ですが、それ以上に大切なのは、相手の思いにどれだけ寄り添えるかだと思っています。

私たちの仕事は、ただ映像を作るだけではありません。依頼主の気持ちに120%応える気持ちで、毎回向き合っています。今回は会場の電力制限や照明の制約もありましたが、その中でできる最大限の演出を実現しようと全力を入れて尽くしました。

石井さん:

私はもともと紙のデザイン出身なので、「どう見せるか」よりも「どう伝えるか」「どう解決するか」という視点を大事にしています。

デザインは自己表現ではなく、相手の困り事を解決することが大切です。何を伝えたいのかを丁寧に聞いて、どうすれば伝わる形になるかを考えるのが私の役割です。

それから、どんなに技術があっても、相手の求めていることをしっかりと理解できなければ満足してもらえません。プロは相手の困り事を解決につなげて、初めて価値や対価が生まれるのではないかと思います。

――特にチャレンジされた点はどういった部分でしたか?

石井さん:

色々ありますが、特に幅80メートルの壁に映像を投影するというのが、大きなチャレンジでした。最初はプロジェクター1台での投影を考えていたんですが、社長から「壁全面に投影しよう」と言われ、急きょ2台使って全面投影に切り替えました。社長は、良い意味で「本当にそこまでやるんですか?」と思うくらい、演出の質にとことんこだわる方なんです。

また、最初の設計ではレンズの焦点距離が合わず、やむを得ずお客さんの座席に設置する案になっていました。ですが、お客さんの視界を遮ってしまうため急きょ変更し、2台でできるベストな配置になるよう、設置場所や角度を計算し、遠くからでも鮮明に投影できるようにしました。

――スケジュールもギリギリだったと伺いました。

石井さん:

とにかく制作時間が足りない中での大規模プロジェクトでした。今回はデータ量も非常に大きくて映像を書き出すだけでも何時間もかかり、まさに時間との勝負でした。

また、書道部の皆さんからいただいた書にアニメーションを加える作業もあったんですが、「早く仕上げたい、でもパソコンが空かない」というジレンマもあって……。何をどこまで仕上げられるかを常に逆算しながら進めました。

――本庄第一高等学校の印象はいかがでしたか?

横山社長:

お世辞抜きで、本当に素晴らしい学校だと感じました。まず驚いたのが、先生方の温かさと気配り。どの方も丁寧で思いやりがあって、「この環境で育つ生徒さんはきっと素直でいい子たちなんだろうな」と自然に感じました。実際に生徒さんたちも礼儀正しく、素直でとても印象的でした。

100周年という節目に携わらせていただくプレッシャーもありましたが、会場のスタッフの皆さんも含め気持ちの良い対応をしてくださり、特別な現場になったと思っています。

石井さん:

最初に感じたのは、先生方の一体感です。校長先生をはじめ、先生同士の信頼関係やチームワークがとても良くて、風通しの良さを感じました。

そして、生徒さんたちの気合いも並々ならぬものがありました。一人ひとりが自分の役割に真剣に取り組んでいる姿がとても印象に残っています。今回の成功は、人と環境の力があってこそだと思います。そういった場に関われたことを、心から感謝しています。

――プロジェクションマッピングを仕事にしたいと考える高校生に伝えたことはありますか?

横山社長:

この道を選ぶなら、「いいものを提供できるか」だけでなく、大事なのは「自分が楽しめているか」だと思います。私たちの仕事は、誰かをサプライズで驚かせたり、想像力を使って喜びを届ける仕事です。

この仕事は学力よりも「相手をどう思えるか」「どれだけ寄り添えるか」が問われます。ですから、コミュニケーション力や気遣いも含めて、日々の積み重ねがプロとしての信頼につながっていくのだと思います。

ただ、どれだけ努力しても報われないことも、実際にはあります。それでも「やってみたい」と思うなら、その世界に飛び込んでみることが大切だと思います。

石井さん:

よく「好きなことを仕事に」と言うと思いますが、好きだからこそ、苦しいときも最後までやり切れるし、情熱を持って向き合えると思います。だから生徒さんには、色々なことにチャレンジして、自分の「面白い!」の種を見つけてほしいって思ってます。

「なんでこれが面白いと思ったんだろう?」と、自分を深掘りしていくと、いつの間にか、自分にとっての本当に好きなことにたどり着けるんじゃないかなと思います。

――今後挑戦したいことを教えてください。

横山社長:

世の中がどんどん変わっていく中で、私たちも新しいものに柔軟に対応していける体制をつくっていきたいと思っています。その一環として、最近はデジタルスタジオの運営にも取り組んでいます。というのも、マッピングは機材の準備や搬入・撤収がとても大変なんです。

であれば逆に、人に来てもらうスタイルに変えていこうと思い、今後はeスポーツやメタバース、Vtuberの収録などができるスタジオとして機能させていこうと考えています。

石井さん:

私たちの会社はもともと町の電気屋さんでした。そこから太陽光の事業を経て、今ではマッピングもやっています。「電気屋だから電気のことだけ」という枠に捉われず、「面白そうだな、やってみよう!」という気持ちを大事にしてきました。ゼロから一を生み出す柔軟さが、私たちの強みだと思っています。

最近は、マッピングをもっと気軽に体験できる講座も開催しています。例えば、花びらを置いていくと一輪の花が咲き、うちわであおぐと花びらが舞い上がる…そんな演出をストップモーションという手法で作品にする、というような柔軟な発想を体感してもらえるプログラムです。また、今回のマッピングの制作過程をアーカイブとして映像に残したいと考えています。落ち着き次第まとめたいと思っているので、楽しみにしていていただけたら嬉しいです。

100周年記念式典準備

History

Baseboll

過去2回の甲子園出場!

2008年の全国高等学校野球選手権記念大会に埼玉県代表として出場。ブラジル留学生を中心として北埼玉大会を勝ち抜き初の甲子園出場を成し遂げた。初戦では島根県代表の開星高校に勝利し、2回戦で青森県代表の青森山田高校に敗れた。

2010年の全国高等学校野球選手権に2度目の出場を果たした。県大会1回戦から決勝までの8試合戦っての優勝は本校が初となる。甲子園では2回戦で高知県代表の明徳義塾高校に敗れた。

Kendo

第21回全国高等学校剣道選抜大会 優勝

初の栄冠を懸けた決勝は優勝候補の九州学院(熊本)と激突。先鋒の岡部が一本勝ちで流れを作ると、残る4人も攻め続けて相手に打たせなかった本庄第一の剣道を貫いた。

大将の持井は「つないできてくれたチームの思いに応えたかった」と壮絶な大将戦を戦い抜き、1-0で悲願の全国制覇を成し遂げた。

Socccer

創部わずか6年で驚異の全国優勝!

本庄第一女子サッカー部の発足は1985年の4月。当時女子サッカーを希望する生徒3名と顧問によって創部された。そのわずか6年後、日本女子サッカー連盟杯高等学校女子サッカー大会で全国優勝を果たした。

二度目の全国優勝となる第2回全国高等学校女子サッカー選手権大会。大会は全国の予選を勝ち抜いた16チームによるトーナメント形式で行い、決勝へ進んだのは啓明女学院と本庄第一。個人技で上回るMF岸と右ウイング鈴木を中心にボールを支配し、3-1で優勝を飾った。

Donation project

management organization

事業名
学校法人塩原学園 創立100周年記念事業
事業者
学校法人塩原学園 本庄第一中学・高等学校
住所
埼玉県本庄市仁手1789
代表者名
山浦 秀一
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